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7番房の奇跡映画の作品情報

2013年に公開された韓国映画。日本での公開は2014年。

韓国のアカデミー賞とも呼ばれる大鑑賞映画祭で過去最多の12部門でノミネートされ、主演男優賞など4部門で受賞。

動員数も韓国では歴代8位の記録となる1,281万人以上を記録(2019年時点)している。

脚本自体はフィクションだが、1972年に春川市で派出所所長の9歳の娘が性的暴行を加えられて殺害された事件が元になっている。

この事件では漫画喫茶を経営する男が逮捕され、無期懲役の判決を受けるも、後に誤認逮捕であるとわかり無罪判決を勝ち取った。

『7番房の奇跡』のキャストは?

リュ・スンリョン/イ・ヨング役

パク・シネ/?役

オ・ダルス/ヤンホ役

<キャスト>(吹き替え版)

■イ・ヨング:リュ・スンリョン(大塚智則)

イェスンの実父。知的障害を持つ男。優しく天真爛漫で真面目。

■イェスン:パク・シネ/カル・ソウォン(北村幸子)

ヨングの実娘。幼いながらも知的障害を持つ父親の世話をする。父親の無実を証明するため、弁護士を目指すようになる。

■ヤンホ:オ・ダルス(西垣俊作)

暴力団構成員でヨングが収監された7番房の房長。

■ウォンサン:パク・ウォンサン(竹内想)

■マンボム:キム・ジョンテ(佐々木祐介)

■ボンシク:チョン・マンシク(高橋ちんねん)

■ソじいさん:キム・チョン(真田雅隆)

■刑務所課長/イェスンの義父:チョン・ジニョン(宮健一)

ヨングとイェスン親子を傍で見守る。ヨングの無罪を訴えるが無視されてしまった。

ヨング死刑執行後はイェスンを引き取り育てる。

7番房の奇跡のあらすじ

知的障害を持つイ・ヨングは、6歳程度の知能しか持っていないが、6歳の娘イェスンと、豊かとはいえないけれど互いを想い合い、楽しく暮らしていた。

イェスンが小学校に行く歳になったので、ランドセルを買いに行ったヨングは事件に巻き込まれ、逮捕されてしまう。容疑は幼児誘拐殺人。

7番房に収監されたヨングは、7番房の房長である元暴力団員ヤンホを助ける。

彼は「何か1つ願いをかなえてやる」というので、ヨングは娘と会いたいと願う。

イェスンはヤンホの手引きで刑務所内に侵入し、父親に会うことに成功、しかし帰りそこなってしまい、7番房で暮らすことに。房の皆がイェスンを匿っていたが、見つかってしまう。

イェスンが返されたことをきっかけに刑務所内で火災が・・。しかし勇敢にもヨングが課長を助ける。

課長はヨングの人間性を観察するにつれて、彼が「殺人事件」など起こすはずがない、と考えるのだった。

周囲の人々がヨングと親しくなるにつれ、彼が犯人ではなく、冤罪でないかと訴えはじめるのだが・・・。

7番房の奇跡のネタバレ

<ネタバレ①>

イ・ヨングは知的障害があって、知能は6歳の子供と同じ程度。しかし優しく気のいい男、とても真面目だ。誘導員の仕事をして生計をたてている。

彼には6歳になる娘がおり、彼女にに面倒をみられながら、愛情深く娘を愛し、2人で楽しく生活をしていた。

娘のイェスンはまもなく小学校に入学する6歳だ。彼女の好きなキャラクター「セーラームーン」のランドセルを買ってやろうと思ったヨングは、いそいそと買いにいくのだが、近所の店では売り切れていた。

困ってウロウロしていると偶然通りかかった少女が、セーラームーンのランドセルを背負っていた。

彼女を追いかけ、どこに売っていたのか聞くヨング。少女に案内してもらい、売っていた店に連れて行ってもらうことになる。

しかし、店へ向かう途中で、滑って転んだヨングは目を離したすきに、なぜか少女が倒れて死んでしまっている。

ヨングは訳が分からぬままに、かけつけた警察に逮捕されてしまった。

幼児誘拐殺人とわいせつ罪に問われ、娘のイェスンとは離され、刑務所に入ることになってしまった。

刑務所では7番房に入れられた。刑務所の中だけに、荒くれの男ばかり、いじめられるヨング。

しかし、たまたま7番房の房長である、元暴力団員のヤンホの命を救った。

恩を感じたヤンホは、ヨングに「何か1つ願いをかなえてやる」と言う。

ヨングは迷わず「娘に会いたい」と言った。

ヨングの願いは叶い、イェスンは7番房にやってきた。久々の再開に大喜びの父と娘。

滞在時間は2時間だったのだが、事情が変わり30分しかない。別れを嫌がる父娘、乗って来たバスは出発してしまったために、イェスンは取り残され保育園に戻れなくなってしまった。

7番房の囚人仲間達が協力しイェスンを隠し、次に帰るタイミングを待つが、それもまた逃してしまった。さすがにイェスンを隠しきれずに刑務官と刑務所課長に見つかってしまい、イェスンは元いた保育園に戻されてしまう。

 

<ネタバレ②>

ヨングは独房に隔離される。

刑務所内である囚人が起こした火事の際、刑務所課長が気を失ってしまう。逃げ遅れたその課長をヨングが懸命に救助した。

課長はヨングの真面目さや優しさに気が付く。面会に来た娘のイェスンと一緒の所を見ても、彼が事件を起こすような男ではないんじゃないか、と疑問を持ち始めるのだった。

7番房のメンバーと課長は、それぞれヨングの無罪を証明しようと色々調査をはじめた

するとやはりヨングは無罪らしく、また死んだ少女の父親が警察庁長官の娘であったことがわかる。

警察庁長官は、娘が死んだことを悲しむあまり、誰か怒りをぶつける相手を仕立てたかったのだ。

犯人を誤認していたことも警察の沽券にかかわるため、発表できないということだった。

さらには、ヨングの最終裁判の前に、警察庁長官はヨングを脅迫し、罪を認めないと娘のイェスンが同じような痛い目にあうと言う。

この事件の真実は、当日はひどく冷えた朝だったため、少女は凍った地面で滑って転倒してしまった。ヨングも同じく転倒していた。

ヨングは少女の悲鳴を聞いて駆け付け、仕事上覚えていた人命救助をしようとしていたのだ。

衣服を緩めて、という手順通りの事をしていたのを暴行していたと思われてしまったようだ。

運悪く横たわっていた少女の頭に上からレンガが落ちて来て、少女は死亡。

通りがかった人が勘違いして通報、ヨングが犯人とされてしまったのだ。

課長は長官にヨングは無罪だと進言をするのだが、全く聞き入れてはもらえない。

裁判でヨングに「自分が無罪である」と主張できるように、懸命に文章を覚えさせる7番房の囚人達。

しかし、裁判当日、長官に脅され愛する娘を傷つけられるのを恐れたヨングは「自分がやった」と言ってしまうのだった。

ヨングは1審と同じく、死刑判決を受けてしまった。

<ネタバレ③>

ヨングは無罪、誰もがわかっているのだが、本人が有罪と裁判で自供したものは、もうひっくりかえせない。彼の死刑執行が12月23日に行われることになった。

その日は奇しくもイェスンの誕生日。

刑務所内のイベントで皆の協力を受けて、一晩だけ家族と過ごせる権利を手に入れたヨング。

7番房の囚人たちは刑務所の皆にも協力してもらって「気球」を作る。

その気球に乗ったヨングとイェスン。

ヨングとイェスンは2人で綺麗な夕日を眺め、あたたかく優しい時間を過ごした。

刑が執行される23日、房の仲間とイェスン、そしてヨングで、最後の食事とクリスマスプレゼントの交換が行われた。ヨングからイェスンには1年越しの「セーラームーン」の黄色いランドセルが贈られた。

最期の別れ、何度も何度も別れを言い合う父と娘。刑務所の誰もが涙を浮かべた。

 

ヨング亡きあと、イェスンを引き取ったのは、課長。成長したイェスンは父・ヨングの無罪を証明するために弁護士を目指していた。

イェスンは模擬裁判で、父・ヨングの事件を取り上げ、父の無罪を見事に証明した。

 

 

7番房の奇跡映画の感想

単純でわかりやすいストーリー。主人公は冤罪なのに、知的障害でうまく弁解できない。

警察庁長官が自分の怒りの昇華のため、そして警察の沽券にかかわるというだけで無罪の人間を死刑にするとは、なんともやりきれない。

実はこの話、冷静に考えてしまうと「すっきりはしない」内容なのに、最終的には娘が父の冤罪を晴らすほどの腕の弁護士になるということで、こちらも一件落着させられてしまう。

また、多少「盛ってある感」は否めなかった。

刑務所ドラマ、映画あるある、良い人ばっかりなのか?などなど。さらには、気球で逃げようというのは、無い。気球では無理ではなかろうか。少しファンタージーが混ざっている。

父も娘も6歳というイメージなのだろうか。

 

だが、それを踏まえても、なお、子役のイェスン役を演じたカル・ソウォンさん。

見事すぎて泣かずにいられない。

特別賞をもらったとのことだが、主演女優賞並み。

可愛い。芦田愛菜ちゃんのように、賢くて愛らしくて。彼女のための映画と言っても過言ではない。

 

しかし、どこの国でもあるのだろうか。日本映画でもドラマでもこの素材は多く取り上げられる。

「冤罪」が「警察の威信のため」に作り出されるとか。

無実の人を刑に処すというのは、どうにもムカムカがおさまらない。

結局のところ、この映画を見て何か得られることがあるか、と言われれば無い。ファンタジーの部分が邪魔だったかもしれない。

まあ、涙とともに、色々面倒なことも、子役がすべてさらっていったのだろう。悪くはない映画。

 

 

 

 

 

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