アナと雪の女王2、ご覧になりましたか?
社会現象を巻き起こした前作から5年、待望の続編です。
今回のテーマ「なぜ、エルサに力は与えられたのか―」
秘密を解き明かすためエルサ、アナ、クリストフ、オラフは未知の旅へとでます。
そこで数々の敵を相手にするのですが、これが敵ではなく精霊なんですよね。
そして彼女と精霊の間には、深い深い関係があったのです…。
◎精霊の種類
・風の精霊
エルサたちを吹き飛ばしたりして暴れ、そよ風を一瞬で竜巻に変えるほどの力を持っている。
しかしエルサと仲良くなると、彼女についていくようになりヒントをくれるキャラクターとなる。
風は目にみえないので気づかれにくいのですが、葉が舞っていることで存在を表しています。
・火の精霊
エルサたちが訪れた魔法の森で、火の玉となって木々を燃やして戦います。
不穏な争いをしているところに現れるそうですが、エルサが氷を与えると彼女に懐いてしまいます。
サンショウウオがモデルだそうですが、とにかくカワイイと早くも大人気。
わたしも惚れてしまったうちの一人です。
・水の精霊
「アートハラン」に向かう途中、海でエルサを妨害する。
そして互角の戦いを繰り広げるなかエルサの力を認め(手懐けられ?)目的地まで乗せていってくれます。
姿は水が馬の形となっており、乗っているエルサがとてもサマになっています。
・地の精霊
眠っているときは大地と一体化しているので静かなのですが、起きているときはとても不機嫌。
岩を投げたり踏みつぶそうとしたり、とにかく人間を襲ってくるのですが、アナにうまく利用されダムを壊すことに成功します。
見た目は…岩?前作でエルサが作り出した雪男、マシュマロウの岩バージョンのようなビジュアルです。
◎精霊の名前
・ゲイル
物語のなかでオラフが名付けた、風の精霊の名前です。
北欧神話の四大精霊では、シルフとなっています。
Gale(ゲイル)意味として「強風」「疾風」「大風」「爆風」「嵐」などがあります。
物語の最後で、アナからの手紙をエルサに届けているのも、風の精霊です。
意味からみると激しそうな感じがしますが、物語の最後でアナからの手紙をエルサに届けているのがゲイルですので、ちょっとイメージからは遠いかもしれないですね。
・ブルーニ(サラマンダー)
英語名で「ブルーニ」、日本語名で「サラマンダー」、火の精霊の名前です。
サラマンダーと言われて思い出したのが、ウーパールーパー。
別名を「メキシコサラマンダー」というのをご存じですか?←どうでもいいですね。
サラマンダーとは四大精霊のうち火を司る精霊、サラマンドラ、炎をまとったトカゲ、古代では「冷たい身体をもち、たちまち炎を消してしまうトカゲ」とされていたとか。
どうりでエルサの雪を嬉しそうに食べていたわけだと納得。
しかし英語名での「ブルーニ」関しては、情報がありませんでした。
・ノック
由来は、ゲルマン神話・民話に登場する水の精霊で、ほかの生物の姿に変身します。
ラテン語ではunda(ウンダ、波)と女性の形容詞語尾からきていて、「波の乙女」「波の娘」という意味だそうで、物語のなかでエルサと戦う馬からは想像できないですよね。
英語でneck(water spirit)ノッケンから名前はきているようです。
馬は「高貴さ」「速さ」「自由」「美の象徴」を意味し、太陽と天空の神々と関連していたといわれています。
それだけでもう、エルサをも象徴しているような感じがしませんか。
・アースジャイアント
北欧神話の四大精霊ノームからきており、地の精霊の名前です。
アース=地球、ジャイアント=巨人、もう、そのまんま!わかりやすい。
ノームの名前の由来は、ギリシャ語の「地に住まうもの」という言葉からきています。
小人で老人のような姿をしているので、物語のなかのアースジャイアントからは想像もつきませんね。
だからこそイメージにもインパクトがでるよう、アースジャイアントというわかりやすい名前になったのではないでしょうか。
ここまでの四大精霊で思い出したのが、映画フィフス・エレメント。
1997年、ブルース・ウィリスとミラ・ジョヴォヴィッチ出演のSFアクション。
四大元素と呼ばれる、万物は火・風・水・土で成り立つという思想をもとに、5つ目の要素をそろえることで反生命体(敵)を遠ざける、という内容。
5つ目の要素がなければ生命は誕生していない…、5つ目の要素とは…。
と、いうことは、このアナと雪の女王2でも「5つ目の精霊」が存在するのでは―?
◎5番目の精霊
今回の物語のテーマ『なぜ、エルサに力は与えられたのか―』
エルサとアナは幼少期、かつてアレンデール王国は精霊と共存しながら暮らす「ノーサルドラ民」との交流があったと聞かされます。
しかしアレンデールとノーサルドラとの間に戦いが起こり、怒った精霊たちは、戦っていた人たちを霧の壁で覆い、魔法の森に閉じ込めてしまいます。
その精霊たちは5種類、いると。
4つの精霊とあわせて5番目の精霊は、森の精霊と人間界を繋ぐ存在である、と。
ここで、前作では語られなかったエルサとアナの父と母のエピソードがあります。
アレンデールとノーサルドラの間での争いで出会った二人の父・アグナルと母・イドゥナ。
父のアグナルはアレンデールの人間、母のイドゥナは、ノーサルドラの人間だったのです。
エルサがそのことを知るのは、魔法の森でノーサルドのリーダーが彼女のショールに気づくからです。
そもそも前作で両親は早々と亡くなってしまいますが、原因はエルサの力の正体を明かし、助けるためだと判明します。
争いで傷ついたアグナルを助けたのは、エルサと同じように人と違う力を持ったイドゥナだった―。
エルサが魔法を使えるのは母譲りであり、二つの民の調和の象徴として生まれた存在だったでのす。
これが今回の物語のテーマ『なぜ、エルサに力は与えられたのか―』の答えなのです。
そして5番目の精霊は、エルサ。
父と母がアレンデールとノーサルドラを繋いだように、過去のような争いを起こさぬよう人間と精霊の架け橋となるように。
それを知ったエルサは務めを果たすかのように森へ帰り、人間界で国王となったアナとの架け橋役になります。
フィフス・エレメントで5番目の要素が「愛」だったように、アナとエルサの、アグナルとイドゥナの「愛」が、大きく関係していたのではないかと考えたのは、わたしだけでしょうか。
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